◆My Number 1◆

観月様の指令により、私は青学に向かった。

― 青学レギュラー陣の中で、誰が一番のテクニシャンか確かめてくるのだ ―

指令書にはそう書かれてある。
愛する観月様の為、必ずや突き止めて参りましょう。
私は意気揚々と青学の門をくぐり、男子テニス部は何処かと探す。
ズコッ
広い敷地内を歩き回っていたら、誰かとぶつかってしまった。
「すみません、大丈夫ですか?」
そんな声の主を見上げてみると、四角い眼鏡の男が私を見下ろしていた。
まずい、乾ではないか…
やばい、逃げろ!
観月様に
「乾には気をつけて下さいよ、彼は何かとやっかいですからね」
と言われていたのを思い出し、私はすばやく身を起こし、駆け出そうとした。
「待て」
万事休す!
乾に腕を掴まれてしまった。
「その制服は聖ルドルフのだね、何をそんなに慌てているんだい?」
「…」
「君、何か落としたよ」
そう言って乾は、私が落とした物を拾った。
やばい、指令書だ…
「こ、これは…観月の印!」
観月様印が入っていたのが運の尽。
乾は指令書を読んでしまった。
「なるほど、君は観月が使わしたスパイという訳か…」
「ほお、テクニシャンねえ…」
ああ、観月様、ごめんなさい。指令も果たせず乾に見つかってしまいました…

「ふむ、面白いかもしれない」
「え?」
「君は青学の中で誰が一番のテクニシャンか調べるのが目的なのだろう?」
「…」
「君に協力してあげるよ、好きなだけ情報収集すればいい」
何を言っているのだ、この男は…
協力するだと?
「いや、なに、俺も興味が沸いてきてね、是非ともデータを取りたい」
「はあ?」
「その代わり、俺の指示通りのデータを取ってもらうよ、その後なら観月にいくら見せても構わないから」
どうしよう。
ああ、観月様、どうしたらいいのですか?
「このまま帰ったら、観月に叱られるだけなんだろう?いい話じゃないか」
確かに、このままぬけぬけと帰ったら、観月様に激しくお叱りを受けるだろう…
もう二度と抱いて頂けないかもしれない。
私は覚悟を決めた。
「いいわ、その話乗りましょう」

という訳で、青学名物、校内ランキング戦!
青学テニス部レギュラー陣で一番のテクニシャンは誰か?

ランキング戦は4日間に渡って行われる事になった。
一日二人ずつ、私が審査する。
場所は乾が用意した、とあるマンションの一室。

観月様に調教され、何から何まで仕込まれたこのナイスバディで、一人一人たっぷりと審査してさしあげてよ!

乾の指示により、制限時間は90分。
審査項目は、その90分以内にこの私をイカせられるか。
まず、それが基本。
そしてそこまでに至るプレイの仕方。
雰囲気づくりや、服の脱がせ方、愛撫の仕方、果てはクンニの仕方まで。
コトが終わった後、取ったデータ全てを乾に報告せねばならないが、その審査は私に一任されている。
自分の好みは一切入れずに、あくまでも客観的に、感情移入するな、要するにホレる
な、というのが乾の注文だった。
当たり前だ。
私が観月様以外の誰にホレるというのか!
そんな一途な私だからこそ信用し、観月様はこのお役目を私に授けたのだ。


さあ、トップバッターは誰かしら?

「ちーっス」
そう言って部屋に入ってきたのは、生意気そうな目をした小さな少年。
これが、噂のルーキー、越前リョーマね?
「へえ、なんだ、結構かわいいじゃん」
生意気な少年は私を見てそう言った。
かわいいだと?
当然だ。
観月様に見出され、日々美貌に磨きをかけているこの私。
美しくない訳がない。
「ねえ、まず、どうすればいいの?俺、わかんないよ」
さては童貞だな?
「君、もう審査は始まっているのよ、まずは雰囲気創りをしなくちゃならないわ」
「だって、俺、初めてなんだもん、こうゆうの」
そう言って、越前は私に寄り添ってきた。
そして私の胸元に顔をうずめて、スリスリと頭を摺り寄せている。
か、カワイイ!
越前、ポイントゲーット!
さすがは超大物ルーキー!
自分の魅力を良く知っているようだわね。
「じゃあ、服を脱ぎましょうか?おネエさんの服、脱がせてね!」
「はーい!」
元気に返事をした越前は、私の服を脱がせ始めた。
「わあ、おネエさん、いい匂いがする」
「そうお?」
「それにココ、やわらかーい」
そう言って越前は私の胸を弄り始めた。
「あ、ん」
初めてにしてはなかなかうまい。
適度に力を入れて私の乳房を刺激する。
私と越前はベットに倒れこんだ。
初めて女体に触れるのだろうか?
越前は興味津々といった感じで、私の体のあちこちに触ってくる。
うなじや、背中、わき腹等々。
体の隅々までじっくりと観察しながら触っているうちに、越前は私の性感帯を発見したようだ。
「あっ、あ、あ、あん」
「へえ、ここが性感帯ってヤツ?」
さすが、越前、こんなに早く私の性感帯を見つけるとは!
天性の感を持っているらしいわね…
更にポイント追加!
「う、あ、ああ」
しかも越前の微妙なタッチはなんとも私を興奮させる。
「すごいね、こんなに濡れるなんて。コレって入れてもいいってことだよね?」
そう言って越前は私の中に入ってきた。
その天性の腰使いはなかなかに良い。
スピードを上げたり、スローにしたり。
こんな場でもゲームメイクがうまいらしい。
しかし、所詮は童貞。
越前は私がイク前に
「まだまだだねー」
と叫び、イッてしまった。

しかし、終わった後の越前はカワイかった。
挑発的な眼差しで、私にキスをねだり、あまえてくるのだ。
近い将来大物になる予感がするわ…。
更にポイント追加!

― ジャー ―
シャワーを浴びて気分を入れ替える。
休憩時間は一時間。
そろそろ二人目が来る頃だ。

「失礼します、よろしくお願いします」
深々と礼をして入ってきたのは、ストイックな感じのする好青年。
その特徴のある髪型は、大石ね。
「あの、シャワー浴びていいですか?あなたに不快な思いをさせたくないので」
「どうぞ、但し、時間配分考えてね」
「ご親切に、ありがとうございます、では」
そう言って、また大石は一礼し、バスルームに入って行った。
礼儀正しいなあ。
これはポイント対象だわね!
「あの、一緒に入りませんか?お背中流しますから」
タオルを腰に巻きつけ、大石はひょっこりと顔を出し、言った。
ふーん、バスルームでするつもり?
なるほど、それなら時間配分もうまくいくわね。
さすがは大石、計算高いわ。
私は誘われるまま、バスルームに入った。
大石は、ボディーシャンプーをふんだんに泡だてさせ、私の体に塗りつけた。
そして丁寧に私の体を洗う。
「あ、あん」
その、私を気遣ったソフトなタッチに、私は思わず喘いでしまった。
泡の効果が私の感度を二乗にさせる。
「なんて綺麗なんだ、あなたは…」
そう言って、大石は私にキスする。
悪くないわねー。
ポイント!ポイント!
シャワーで体に付いている泡を流し、大石は私を丁寧に後ろ向かせ、そして後ろから私のつんと突き出したヒップを愛撫してきた。
「あ、あん、あん」
そして、私が充分濡れているのを確かめた後、ゆっくりと挿入してきた。
「あ、いやん」
大石は、針の穴を通すコントールで、ピンポイントに私のGスポットを攻め立てる。
「あ、あ、あああ」
なんて粘り強い攻めかしら…。
シャワーのお湯は出しっぱなし。
そのシチュエーションに私はさらに燃えた。
「あ、あ、あん、イクー」

二人でシャワーから出た後、大石は親切にも私に服を着せてくれた。
そして、
「すばらしかったです、お世話になりました」
と、また深々と一礼して帰っていった。
うーむ、これは…。
大石、高ポイントゲット!
ランキング戦2日目。
さて、今日の一人目は?

「ちわーっす」
明るい笑顔で元気に入ってきた男。気のいいお兄さんという感じ。
桃城だわ。
「よう、俺、あまりこういうの、慣れてねえけど、ま、よろしくな」
そう言って、桃城は、私の頭をぽんと叩いた。
さわやかなヤツだなー
「お前、綺麗な目してんなー、いいと思うぜ、そういうの」
桃城は、私の顔を覗き込み言った。
私の顎にひょいと手をかけ、上向きにさせる。
そしてキスしてきた。
丁寧なキスの後、私を抱き上げベットに連れて行く。
なんと、お姫様だっこ!
古風だが、いいかもしれない。
桃城ポイントゲーット!

桃城はベットに私を寝せた後、待ちきれないという風に自分の服を脱ぎ捨て、私のも
脱がせた。
ブラジャーを外すのにちょっと手間がかかっていたが、とにもかくにも一生懸命だ。
その一生懸命さには心打たれる。
ぎこちなく私に触れてくるが、その大きくあたたかな手は安心感を与え、リラックスして、プレイを楽しめる。
これも彼の長所には違いないが、今ひとつ、テクニックに問題ありだわね…

桃城は私の足を高く掲げ、入れてきた。
「くっ!」
デカい…
「ドーン」
そんな音が私の頭に鳴り響く。
桃城は力強く私を突いてくる。
「うっあっあっ」
その激しい腰の動きは、ものすごい勢いで私を頂点へと向かわせる。
「いや、すご、すごーい」
「へっへー」
すごいと言われたのに調子ずいたのか、桃城は、ますますその動きに加速をつける。
「まだまだ暴れ足んねぇな、暴れ足んねぇよ」
そう言って、桃城は、私の中で大暴れした。
「もう、ダメー、イク、イクー!」
その激しい腰の動きに耐えかね、私はイッた。

「おう、サンキューな、おかげですっきりしたぜ、にっ!」
あまりの激しさにぐったりとしてベットで横になっている私に、桃城は言った。
「じゃ、またな」
そう言って桃城は、元気に部屋を出て行った。
うーん、このさわやかな笑顔であのデカさ…
とんだクワセモノだわ…


気付のシャワーを浴びて、次の審査対象者を待つ。
次は誰かしら?
「こんにちは、お嬢さん」
穏やかに微笑み入ってきた美少年。
これはあの天才!不二周助だわ。
「ふふ、こんなに綺麗な人が審査員だなんて、ついてるなあ」
そう言って不二は開眼し、私の髪を撫で始めた。
う、綺麗なのはあんたの方よ、不二!その切れ長の目は反則よ!
そんな目で見つめられたら…。
不二、早くも高ポイントゲーット!

不二は私のおでこ、頬、顎と軽くキスをし、そして唇の周りも軽くキスする。
しかし、なかなか唇にキスしてくれない…。
あん、お願い…
さんざん私を焦らし、もうだめー、私からしちゃえーっと思った瞬間、不二はようやく唇にキスしてきた。
く、さすが天才!
この焦らしのテクニック!
不二、更に高ポイント!

長い長いディープキスの後、私はいつの間にか、服を脱がされてベットにいた。
あまりにうまいキスに頭がボーっとなり、服を脱がされた事など気付かなかった。
ベットの中でも不二の焦らしのテクニックは続く。
私がして欲しいコトを判っていながら、なかなかしてくれず、もう、だめーって時に攻めてくる。
もう、いや、濡れすぎておかしくなりそう…。

いつの間にか、90分経っていたらしい。
何回イッたか判らない…。
不二はニコニコしながら、ベットであまりの気持ち良さに気を失いかけ、意識も朦朧とはっきりしていない私に、優しくキスして帰っていった。
ああ、これが天才というものか…。
裕太はこんな兄を、いつか越えられるのかしら?


そして迎えた3日目。
昨日の不二はすごかったが、果たしてそれを越えられるヤツはいるのかしら。

「失礼!」
真剣な面持ちで入ってきた、表情の固い眼鏡の美少年。
名実共に青学テニス部ナンバー1の実力者!
手塚部長、遂にお出ましね!
「取り合えず、服を脱ぐぞ、お前も脱いだらどうだ?時間が無い」
「へ?は、ハイ」
そう、命令され、私はおずおずと服を脱いだ。
な、何よ、この威圧感は…
「じゃ、始めるぞ」
そう言って手塚は私のそばにきて、乱暴に私をベットに押し倒す。
「きゃっ」
びっくりして私は思わず声をあげた。
Sっぽいのもいいかもしれないけど、うーむ、ちょっと…
私をベットに押し倒すと、手塚は私の上に乗っかった。
美しい顔が私を見ている。
うーん、綺麗だなー、ずっと見ていたい。
ポイント!
手塚は、わたしの胸やアソコを乱暴にいじくり、サッサと自分のモノを入れてきた。
手塚の硬さは充分だが、全然濡れていない私は感じない。
「くっ、痛っ」
なんなのよー、手塚部長ー!
手塚は、そんな私にはお構いなく腰を動かしている。
そして、体制を変え私を手塚の上に乗せた。
「おい、どうした、もっと腰を動かせ!」
「は、ハイ…」
おっかない目で威嚇され、しょうがないので腰を振る。
もう、めんどくさい!さっさとコイツをイカせてしまおう!
私はめいっぱい腰を振り、ついでにアソコにも力をいれ、さっさと手塚をイカせた。

終った後、手塚は勝手にシャワーを浴びて、素早く服を着た。
そして、
「うまいな、お前、最後の動きは良かったゾ」
と一言残して部屋を出て行った。
ちょっと手塚部長、審査されてるのはアンタの方よ!
もしかして勘違いしてない?


― ジャー ―
シャワーを浴びて、気分を入れ替える。
次に来るのは誰かしら。
「すみません、お邪魔します」
そう言って入ってきたのは、気の弱そうな、目のクリっとした少年。
河村だわ。
「あのー、俺、こうゆうの慣れてなくて、そのー」
頭を掻きながら顔を赤らめている。
照れているのねー、なかなかかわいいじゃない!
「いいのよ、さ、始めましょ」
私は河村の服を脱がせにかかった。
河村も私の服を脱がせる。
「わー、綺麗な体だなー」
河村は私の体を撫でながら、感動しているようだ。
そしてお互いベットに横たわり、河村は私にキスしてきた。
びくびくしながら私に触れている。
おいおい、大丈夫か?
優しく触ってくれるのはいいけど、なんか不安。
ちゃんと最後まで出来るのかしら?
そんな心配をしながら、ふと、ベットサイドを見てみると、誰かが忘れていったのか、テニスラケットが目に留まった。
確かコイツはラケットを持つと、人が変わるんじゃなかったかしら?
面白そうだわ、持たせてみましょ!
「河村君、コレ、ラケット」
そう言って私は河村にラケットを手渡した。
ふふ、どうなるのかしら?
「オラオラ、燃えるぜ、バーニー!」
「!」
「ユー、ナイスバディ!ソウ、ビューティフル!」
大きな声で河村は叫びながら、一気に私に突入してきた。
ヒエー!
私はもしかしたら間違いを犯してしまったのかしらー?
河村は
「オラオラオラー」
とラケットを振りかざしながら、激しく私を突いてくる。
「あ、あ、あっ」
どんどん奥まで突いてくる。
「カモーン、ベイビー、カモーン」
「あ、や、ああ」
激しすぎてもうだめ…
これ以上突かれたら、壊れちゃいそう。
「グレイトー!!」
河村が果てたと同時に、私はぐったりとベットに倒れこんだ。

「サンキュウ、ベリーマッチ!ユー、ベリー、キュート」
そう言って河村はチュっと私にキスし、
「アイム、ナンバーワン・テクニッシャーン」
と高々に笑いながら、ラケットと共に部屋を出て行った。
このキスだけはポイントをあげよかな、さんざん褒めちぎってくれたことだし。
しかし、恐るべしパワーだわ!河村。


今日は最終日の4日目
後、残っているのは誰だっけ?
「フシュウ…」
この声は…
頭にバンダナを巻いている。
海堂だわ。
海堂は舐めるように私を睨み付け、ゆっくりと私に近づいてきた。
「はっきり言って、あんまりやり方わかんねぇ、痛いかもしんねぇ」
そう言っておもむろにキスしてきた。
ぬめぬめとした舌を私の口の中に入れてくる。
そして舌をくねらせ私の舌と絡ませる。
う、うまいじゃない。
これはなかなか高ポイントだわ。

海堂は少し乱暴に私をベットに押し倒したが、服の脱がせ方は丁寧だった。
そして海堂の舌は、蛇のように私の体を這いずり廻っている。
さすがマムシと呼ばれる男。
「あ、あ、あん」
私はその舌使いに堪らなくなり、身を捩じらせる。
海堂は私の隅々まで舌を這わせた後、すっかり濡れきった私のアソコにも舌を這わせた。
「ケッ、もうこんなに濡れてんじゃねえかよ…」
「は、あ、あん、あん」
いやーん、ダメー、感じちゃう!
海堂、更にポイントゲーット!
海堂はしばらくの間、しつこく、しつこくクンニした。
この前戯はすんごいわー!
海堂、更に高ポイントゲーット!
「あああん、だめー、イキそー!」
そんな私の喘ぎを聴き、海堂は遂に私に入れてきた。
「は、あん、あん」
海堂の腰使いは、なかなか鋭い。
しかし、丹念な前戯が長すぎたのか、そろそろタイムアップが近づいている。
私はまだイケないでいた。
海堂は、
「俺はあきらめねぇ、絶対に!」
と呟き、腰の動きを早めた。
右に左に、上に下。くねくねと腰を回す。
「あ、やん、ああ、ああ!」
その、ねちっこい腰の動きに、
「あ、ダメー、イクー!」
遂に私はイッてしまった。

「俺、なんか、失礼なコト、しなかったっスか?すんません」
海堂は服を着た後、私にそう言い、唇にキスして、頬を赤らめながら出て行った。
うむ、なかなか、かわいいトコあるんじゃん。
ポイント追加!

さて、シャワーも浴びたし、最後に来るのは…
「こんにちはー、今日はよろしくにゃー」
そう言って入ってきたのは、髪を外巻きに跳ねらせて、顔にバンドエイドを張っているかわいい少年。
菊丸だわ。
「わあ、きれいなオネさん、わーい、わーい」
そう言って菊丸は私に抱きついてきた。
「うれしーにゃー、楽しもうねー」
かわいい!ポイントあげちゃおう!
菊丸は
「わーい、わーい、綺麗な体ー!」
と言いながら私の服を脱がしていく。
褒め殺しというやつか、すっかり私は気をよくしてしまった。
菊丸の愛撫はなかなかうまい。
触っているのかいないのかって感じのソフトなタッチで私を燃え上がらせる。
「あ、あん、やん」
「わー、その声、かわいいにゃー」
そう言って菊丸はますますそのソフトな愛撫を重ねていく。
こ、これはポイント高いわね…

「すっごい、びちょびちょに濡れちゃったねー」
菊丸は私がすっかり濡れて、挿入準備が出来たのを見計らい、入れてきた。
いいタイミングだわ…。
菊丸は、いろんな体位で私を攻める。
こ、こんな体位、初めて…。なんて体位なのかしら?
こんなアクロバティックな体の動きは、体が軟らかくなくては出来ないわね。
さすが、菊丸!
しかも、菊丸は、私が苦しい体位は決して選ばない。
「はあ、はあ、あん」
私の反応を見て、私が一番感じる体位を見つけた菊丸。
その体位で私を執拗に攻め続ける。
手や唇での愛撫も忘れてはいない。
なんて、うまいのかしら。
私は気が遠くなりそうな快楽に浸っていた。
そろそろ私はフィニッシュが近づいている。
それに気が付いた菊丸は、腰の動きをますます早めた。
「はあ、はあ、オネーさん、すごい、俺、イクッ、イクー」
その掠れたセクシーな声と、加速され続ける菊丸の腰の動きに
「あ、だめ、イクー」
と私が声を上げると菊丸は、
「菊丸ビーム、発射!」
と叫び、私と同時にイッた。

「まだ、少し時間あるにゃー、オネーさん、一緒にシャワー浴びよー、浴びよー

そう言って菊丸は、私をバスルームへと引っ張って行った。
菊丸と私は体を仲良く洗い合った。
「楽しかったなー、バイバイにゃー」
そう言って、菊丸は私にキスし、手を振って出て行った。
こ、これは…。
減点するトコないじゃん!
菊丸、高ポイントゲーット!


さてと、これで審査は終わったわ。
これから結果をまとめなきゃ。
取りあえず、ミネラルウォーターでも飲んで、一息入れるか、と冷蔵庫を開けた時、
コンコン
と誰かがドアをノックした。
「はい?」
そう応えると入ってきたのは、
「い、乾」
「やあ」
「まだ、結果はまとまってないわよ、明日渡す約束じゃん」
「俺の審査がまだだろう?」
げっ!
「アンタもすんの?」
「もちろんだ、俺もレギュラー陣だ」
乾の眼鏡がキランと光る。
そうなの?まあ、いいわ。
「好きだよ、君が」
そう言うと、乾は私を抱きしめた。
な、なんだとー?
つまり、嘘なのよね、これ。
言葉によって私をソノ気にさせる作戦ね!
まあ、好きと言われて悪い気はしない。
乾、ポイントゲーット!
乾は私の顎に手をかけ、上に向かせた。
「ほんと、かわいいね、君」
そう言って私の唇を指で撫で、
「好きだよ」
と、また嘘を言いながらキスしてきた。
この男、なかなかセクシーね。
更にポイント追加!
乾は静かに私の口の中に舌を入れてきた。
そして私の舌と絡ませる。
それと同時に私の服も脱がせていく。
なんて自然な流れだろう。
計算ずくって感じ。
さすが、乾、侮れない。
乾は私をベットに横たえる。
そして丁寧に愛撫をしてきた。
「あ、あっ」
多分、何度もシュミレートしたのだろう…
動きに全く無駄が無い!
「やれやれ、すっかり濡れちゃったみたいだね」
乾の言う通り、その無駄の無い乾の愛撫に、私の体は正直に反応していた。
「そろそろ、いくよ」
そう言うと、乾はズズっと私の中に入ってきた。
「う、あ、あん」
乾の動きは、実に的を得ていてスキがない。
何度か体位を変え、最後は正上位に決めたようだ。
「あ、あ、う、ああん」
乾の腰の動きが激しくなる。
それにつれて、だんだん私の感度も上がっていく。
「判るかい?そろそろ君はイキそうだよ、計算通りだ」
「う、あ、あああ」
「そう、ここを激しく突くと君は…」
「ああ、あああん、ダメー、イクー」
「そうだよ、そして俺も…」
私は、乾の予測通り、イッてしまった。

終わった後、乾は
「とても良かったよ」
と言って優しくキスした。
そして、
「うん、時間通りだ」
と言って、出て行った。
さすが、データ男だわねー!
乾、高ポイントゲーット!


全ての採点を終え、翌日私は乾の元に、結果をまとめて持って行った。
私なりのランキングは出したが、乾は私が取ったデータを基に、更に、乾なりの採点を加えてランキングを決定するらしい。
が、公平を期すため、自分の順位は私が出したままにすると言うことだ。
まあ、私としては、自分の出した結果を観月様に提出すればいいだけなのだが、ついでだ、乾の出したランキングも見ておくか。

そして遂に、校内ランキング戦の結果がテニス部の前に、発表された。
バーン!
「おお!」
そんな声が響き渡る。
どれどれ…

1位 菊丸
2位 不二
3位 海堂
4位 乾
4位 大石
6位 桃城
7位 越前
8位 河村
9位 手塚

ふーん、やっぱりちょっと私が出したランキングとは変わっているみたいね!
あら?乾と大石は同位になっているわね。
自分の方を上に書く辺り、乾らしいわ。

「あの部長が最下位かよー、マジ?」
そう言われている手塚を見てみると、真っ青になってプルプルと震えている。
そうよねー、あなた、何か勘違いしていたものねぇ…
「すげー、菊丸1位じゃん、あいつそんなに上手いのかよー」
うんうん、菊丸は確かに上手かったわよ。
「やっぱ不二は何やっても上位なんだなー」
「ここでもナンバー2かよー」
私のランキングでは1位にしたんだけどね、乾の採点で変わっちゃったらしいわね。
「マムシのヤツ、3位だってよー、健闘したじゃん」
そうねえ、海堂のあの前戯は忘れられないわ。

いろいろな声が渦巻く中、私は観月様の元に戻るべく青学を後にした。


終わり

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